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あなたの町の歯医者さん

【HAPPY 歯っぴー】老後に「認知症予防」「要介護予防」がしやすい環境づくり(30~64歳の予防の取り組みについて)

~はいしゃさんから市民の皆様へのおすすめ情報~

前回の話で、「認知症予防」「要介護予防」には口の健康管理が必要で、特に噛み合わせが大事という話をしました。

 

【前回の記事はこちらから】

・口の中に痛いところや、しみるところがある
・歯が欠けたり、かぶせ物が取れたりしている
・歯が抜けたままになっている
・歯ぐきから血が出たり、歯ぐきが腫れたりしている
・歯がぐらぐらしたり、浮いたような感じがする
・入れ歯の調子が悪い。入れ歯が壊れている
・硬いものが食べにくい。飲み込み後も口に残っている
・食事中にむせやすい。のどがゴロゴロいうことがある
・最近、体重が減ってきた(食べる量が減ってきた)
・声がガラガラしていることが多くなった
・熱が頻繁に出るようになった

上記の症状を放っておかず、健康管理に努めることが「認知症予防」・「要介護予防」につながります。

 

それに加えて、「認知症予防」・「要介護予防」するために口の健康管理は30代からとても重要になってきます。

 

その理由としてあげられるのは「歯周病」です。

 

平成28年に厚生労働省が行った歯科疾患実態調査で30代以上の3人に2人が歯周病に罹患していると結果が出ています。

 

歯周病は読んで字のごとく、「歯」の「周り」の組織の「病い」です。歯を支えている歯肉・歯根膜・セメント質および歯槽骨の破壊になります。

 

歯を支えている組織が破壊されると、歯はグラグラと動揺し始め、以下のような症状が起こります。

1.歯と歯の間に食べ物がつまる

2.歯茎が痩せて歯と歯の間に隙間がある

3.歯茎が腫れる

4.歯茎から膿が出る

5.口臭があると言われる

6.歯が揺れている

この症状が出て来たときは歯周病が進行している状態です。

 

歯周病初期の症状は以下のようになります。

 

1.歯茎の色がピンクでなく、赤いもしくはどす黒い

2.疲れている時に歯茎が腫れやすい

3.歯茎が晴れぼったい

4.歯磨きの時、歯茎から出血する

5.歯の表面がざらざらしている

 

この症状を気付かず放っておくと、知らず知らずのうちに進行し、最後は「歯が抜け落ち」ます。

 

この知らず知らずのうちに進行して、気づいた時には歯を失うことになるというのが「歯周病」の怖いところです。

虫歯や歯周病で歯を失うと噛み合わせるところが少なくなってしまいます。

 

なので、噛み合わせるところを補う必要が出てきますが、何をもって補うのか。

 

それは歯を失い方でそれぞれ違います。

 

噛み合わせを補うことなく生活すると、前回紹介した「オーラルフレイル」になってしまうわけです。

また、歯の本数と噛み合わせに関しては認知機能の低下に影響があります。

 

それだけでなく、近年、歯周病菌とアルツハイマー型認知症の関係が明らかになりました。

 

1.歯周病菌の毒素で、歯茎に炎症が起こる

2.炎症物質が脳へ流れ込む

3.脳内にアミロイドβ(脳のゴミ)を増加させる

4.アミロイドβが増えることで、脳細胞が圧迫されて死滅していく

5.記憶が低下する

 

という、仕組みです。

 60代以降に「認知症予防」「要介護予防」を行うには、30代からの歯周病予防もしくは安定した歯周病の管理が必要となります。

 

一度失った歯を支える骨は元に戻すことはできません。また、口の中の環境を変化させてしまうため、今まで良かった歯の磨き方も環境に合わせて修正する必要があります。

 

かかりつけの歯医者さんと「認知症予防」「要介護予防」のために歯周病の予防もしくは安定維持をお願いします。

 

~医療法人敬信会 太田歯科診療所 太田信敬先生~

 

次回、老後に「認知症予防」「要介護予防」がしやすい環境づくり(15~29歳の予防の取り組みについて)

医療法人敬信会 太田歯科診療所

一般歯科・小児歯科・矯正歯科・口腔外科

健口から健康づくりを!

佐世保市潮見町61-1

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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