えんどうファミリークリニック
こんにちは、えんどうファミリークリニックです。
今回は、日中に強い眠気が出る病気「ナルコレプシー」と、脳内物質「オレキシン」との関係を、図を用いたイメージとともにご紹介します。
オレキシンは「起きていられる」状態を支える物質
脳の視床下部という場所では、「オレキシン」という物質が作られています。オレキシンは、脳内の受容体と結びつくことで「覚醒状態を維持する信号」を出し、起きて活動できる状態を支えるはたらきをしていると考えられています。
健常な場合のイメージでは、きのこ型のオレキシンが緑色の受容体に結合し、その下から電気のような信号が出て「起きていられる」という結果につながる様子が描かれています。
ナルコレプシーとオレキシンのタイプ別の違い
ナルコレプシーの中でも、特に「1型ナルコレプシー」ではオレキシンが低下していることが知られています。図では、1型では脳内のオレキシン分子が少なく、「低下している」と矢印付きで示され、その結果として「脱力発作(カタプレキシー)」が起こりやすいことが表現されています。
一方、「2型ナルコレプシー」では、オレキシンは保たれているとされ、同じナルコレプシーでも病気のタイプによって脳内の状態が違うことが分かります。右側の図では、2型の脳には1型より多くの分子が描かれ、「Orexin 保たれている」と説明されています。
オレキシンが不足するとどうなる?
オレキシンがほとんど存在しない場合、受容体に結合する物質がなくなり、図のように「×」が付いて覚醒を維持する信号が出にくくなるとイメージされています。その結果、「睡眠状態に移行する」方向に傾きやすくなり、日中に突然眠り込んでしまう、感情が高ぶったときに力が抜ける(脱力発作)といった症状として現れると考えられています。
実際の診断や治療は、症状の経過、睡眠検査、場合によっては髄液中のオレキシン濃度測定など、さまざまな情報をもとに専門的に行われます。オレキシンの図はあくまで仕組みをイメージしやすくするための模式図です。
日中の強い眠気が気になるときはご相談を
「授業中や仕事中に耐えがたい眠気が繰り返し起こる」「笑ったり驚いたりすると急に体の力が抜ける」などの症状があるときは、ナルコレプシーなどの睡眠障害が隠れていることがあります。単なる寝不足や疲れのせいと決めつけず、早めにご相談いただくことが大切です。
えんどうファミリークリニックでは、日中の眠気や睡眠に関するお悩みについてもお話をうかがい、必要に応じて専門の医療機関と連携しながら対応いたします。「自分や家族の眠りについて気になることがある」という方は、受診時に遠慮なくお尋ねください。
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