あなたの町の歯医者さん
佐世保歯科医師会の太田信敬です。
2021年6月から「あなたの街の歯医者さん特集」が、地域の歯科医とまいぷれ佐世保がタッグを組んでスタートしました!!
さて今回は、街の一歯科医師としての想いを綴りたいと思います。
まずみなさん、「認知症」と「要介護」についてどのようなイメージがありますか?
高齢になればそうなってしまうもの、と思う方も少なくはないと思います。
果たして、「認知症」や「要介護」は歳のせいでしょうか。
歳のせいであれば、ある一定の年齢を超えた人たちは、「認知症」や「要介護」に至っていると思いますが、そうではありませんよね。
90歳以上でも、元気にしっかり過ごしている方も沢山いらっしゃいます。
では、なぜ「認知症」「要介護」になる人と、そうでない人がいるのでしょうか。
その人たちにどのような違いがあるのでしょうか。
「認知症」にも「要介護」にもさまざまな予防方法があり、日頃の生活習慣の中にその『予防』を取り入れているか、いないのかが重要だと思います。
そして、その予防の1つは『しっかり噛める噛み合わせが全て揃っている』ということです。
2012年に噛み合わせがある人とない人では2倍以上の認知症発症リスクがあることが報告されています。
また、転倒リスクに関しても同様に2倍以上のリスクがあることも報告されています。
転倒するということは足腰が弱ってきていること、踏ん張れないことが「フレイル」という身体の虚弱に繋がっているからです。
また、この「フレイル」という状態は、「オーラルフレイル」という状態から起きています。
「オーラルフレイル」とは「口の虚弱」というもので、以下のような特徴を示します。
上記のどれか一つに該当するようであれば、かかりつけの歯医者さんを受診してください。
そうすることで、
上記のように繋がります。
自分自身、そして家族にこの症状を放置している人はいませんか?
自ら気づくことも大事ですが家族が気づき、一緒に受診してあげることが大切です。
今、読んでいただいているみなさんとその家族ができる限りいつまでも笑って楽しく過ごしててほしい。
私たち歯科医師がみなさんに提供できること、そして、その目標は、、、
この2つです。
市民が1人1人意識して、どの年代も元気な街である佐世保になったらいいなぁと思っています。
次回、老後に「認知症予防」・「要介護予防」がしやすい環境づくり【30~64歳の予防の取り組みについて】
ぜひ、次回もお楽しみに!
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。