させぼ自衛隊グルメ2021
佐世保海上保安部の日常を取材してきました!
※この情報は2019年時点での情報です。
最新の情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。
海上保安庁の発足は昭和23年5月1日。
大久保初代海上保安庁長官は、正義とは海上の治安維持によって立つ精神であり、仁愛とは、人命保護と航行安全の象徴とし、「海上保安庁の精神は“正義と仁愛”である」と訓示しました。
「正義仁愛」という言葉は、伝統として海上保安官にも浸透し今も受け継がれ、
今日も海上保安官の方達は、私たち日本国民が安心して海を利用し様々な恩恵を受けることのできるように、
海上での犯罪の取締り・領海警備・海難救助・環境保全・災害対応・海洋調査・船舶の航行安全等の活動に日夜取り組まれています。
させぼ自衛隊グルメにカレーのレシピを提供している巡視船ちくご
海上保安庁の勢力は船艇・飛行機・ヘリコプターなどがあり、そのうち巡視船が138隻。
巡視船PM型だけでも39隻あります。
巡視船は海洋秩序の維持、海難救助、海上災害の防止等の役割を担っています!
日本全国の11管区に分けられ佐世保海上保安部は第七管区。
本部は北九州で、佐世保海上保安部は佐世保近郊の海の秩序を守っています。
佐世保港に停泊中の巡視船ちくご
巡視船ちくごの船上からの景色
船内には操縦席、保安官さんの住居スペース、調理場と食堂、洗濯スペース、シャワールーム、トイレなどがあり、洗濯やシャワーは順番で行われるそうです。
操縦席近くに置いてあったのは航海日誌。
船の予定や仕事内容を1時間毎に丁寧に細かく記されており、きれいな字でまとめられていました。
船毎にオリジナルのカバーがあるそうで、風格がありました。
船舶間のコミュニケーションツールである国際信号旗も見せていただきました。
旗は「A~Z」と「0~9」があり、例えばAは「潜水夫が潜っている!徐速して通航せよ!」などの意味があり、組み合わせて表現もできます。
また、必須であるライフジャケットやヘルメットなどはすぐに着用できる場所にあり、
船上で作業するときは必ず全員が着用しなければなりません。
どんな危険にも退避できるようにするためです。
巡視船ちくごの操縦席
操縦席近くに置いてある航海日誌。
ライフジャケット・ヘルメット
船舶間のコミニュケーションツール
「国際信号旗」
海上保安官さんが実際に行っている訓練の様子を見学させていただきました。
さっきまでにこやかにお話しいただいた保安官さんの表情が一変し、
緊張感あふれるなかでテロを意識した訓練がはじまりました。
武器を持たない相手には武器を持たず応戦、武器を所持している場合は、相手に合わせて対応します。
「よーいはじめ!」の合図とともに相手役の方が怒鳴り始めます!
「おら~おら~」とド迫力のすごい演習!
思わずピンっと背筋が伸び、見入ってしまいます!
皆さんいつも大変な思いをされながら体を張って日本の海を守ってくださっているんですね。
改めて平和に暮らせることに感謝です。
武器をもたない相手と素手で応戦
真ん中の方が相手役です!
確保!取り押さえました!
武器のナイフを持った相手との応戦
確保!取り押さえました!
保安官の皆さんが厳しい訓練に励まれている間に厨房ではカレーが完成!
美味しそうなカレーの香りが・・・
カレーだけでなく、フルーツヨーグルト、野菜もありとても美味しそう~!
普段はカレーの曜日は決まっておらず、入港日や船の揺れが激しい時に簡単に作れるカレーになることが多いのですが、今日は特別にメニューをカレーにしていただきました。
船内にいる手が空いている人が食事の準備をはじめます。
先ほど訓練されていた保安官さんたちも合流し、停泊中なので皆さん揃ってお食事タイム。
笑顔もこぼれ楽しそうで、束の間の休息といったおだやかな様子でした。
カレーを混ぜる調理員さん、
大きな鍋でカレーを作ります!
手が空いている人から率先して
食事の準備をされるそうです!
やっぱり美味しそうですね~!
食事中は会話も飛び交い楽しそうでした!
日頃、厳しい規律や訓練の中で生活され、日本の海を愛し守ってくださっている海上保安官さん。
皆さんのおかげで海の秩序が守られ、私たちが平和な暮らしを送ることができるんですね。
取材中船内で過ごされている保安官さんたち見ていてみなさん仲が良さそうで、こういったコミュケーションがいざという時の団結につながるんだなと感じました。
船内を見学したあとに食べる巡視船ちくごのカレーはまた一味、違ったものになるでしょう。
皆さんとても優しく丁寧に対応していただきありがとうございました。