えんどうファミリークリニック
こんにちは、えんどうファミリークリニックです。
今回は、スマートフォンの長時間利用が首の姿勢や首まわりの感覚、めまい・ふらつき症状にどのように関係しているかを調べた研究結果について、図解スライドの内容をもとに分かりやすくご紹介します。
スマホ時間が長い人ほど「首が前に出る姿勢」に
この研究では、スマートフォン利用者105人を対象に、スマホ依存度のスコア(SAS)で「利用頻度が高い群(HSU)」と「低い群(LSU)」に分け、首と頭の傾き(頭頚部角度:CVA)や首の深部感覚、バランス機能、めまい・ふらつきの自覚症状(VDI-SS)などを評価しています。
その結果、スマホ利用が多いHSU群では、頭頚部角度が有意に悪化し、いわゆる「頭が前に出た姿勢」が強くなっていることが示されました。また、首を曲げたり伸ばしたり、左右に回したときの「元の位置に正確に戻る感覚(頚椎深部感覚)」のずれも、HSU群で大きくなっていました。
めまい・ふらつき症状との関連も
めまい・ふらつきを評価するVDI-SSスコアを比べると、スマホ利用が多いHSU群のほうがスコアが高く、「めまい・ふらつき症状が強い」傾向がはっきりと見られました。一方で、片足立ちなどの静的な姿勢バランス機能自体には、両群で大きな差はみられていません。
さらに解析すると、スマホ依存度スコア(SAS)が高いほど頭頚部角度(CVA)は悪くなる、また、SASが高いほどVDI-SSスコアも悪化する、といった相関関係が確認されています。つまり、「スマホ時間が長くなるほど首の姿勢が崩れやすくなり、そのことがめまい・ふらつきの自覚症状とも関係している可能性」が示された形です。
日常生活で意識したいスマホとの付き合い方
研究のまとめとしては、過度なスマートフォン利用が、首の前傾姿勢や頚椎深部感覚の低下、めまい・ふらつきの悪化と関連しており、長期的にはバランス制御にも影響しうる可能性が指摘されています。静的なバランス検査ではまだ差が出ていなくても、首の姿勢変化が「将来の症状の土台」になるかもしれない、という見方です。
スマホを完全にやめることは難しいですが、「画面を目の高さ近くに上げる」「うつむき姿勢を続けないよう、こまめに首や肩を動かす」「就寝前のだらだらスマホを減らす」など、小さな工夫が首やバランスの負担を軽くする一歩になります。
えんどうファミリークリニックでは、「首こり・肩こりがつらい」「最近めまいやふらつきが増えた」「スマホや姿勢との関係が気になる」といったご相談もお受けしています。症状の原因は一つとは限りませんが、お話をうかがいながら、必要な検査や生活上の工夫について一緒に整理していきますので、気になることがありましたらどうぞ遠慮なくご相談ください。
※本記事は、スマートフォン利用頻度と頭頚部角度・頚椎深部感覚・めまい・ふらつき症状(VDI-SS)などとの関連を解析した横断研究のスライド資料をもとに、一般向けに概要を要約・解説したものです。示された結果は、特定集団での統計解析に基づく関連性を示すものであり、すべての方に同じ影響が出ることや、因果関係を断定するものではありません。実際の診断・治療方針や、休養・運動・デジタル機器の使用時間の調整については、症状や持病、生活環境などをふまえ、担当医とご相談のうえでお決めください。
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