えんどうファミリークリニック
こんにちは、えんどうファミリークリニックです。
今回は、「病棟の不眠時指示 まず押さえる4剤」というフローチャート図をもとに、入院中によく問題になる「夜眠れないときの薬」の基本的な考え方について整理してお伝えします。
まずは依存や副作用が少ない薬から
図では、迷ったときの「まずの型」として、1)デエビゴ(レンボレキサント)、2)ロゼレム(ラメルテオン)、3)トラゾドン、4)ルネスタ(エスゾピクロン)の順で考える流れが示されています。
デエビゴは筋弛緩作用が少なく、高齢の方でも使いやすい「基本選択肢」として紹介されています。ロゼレムは、体内時計に働きかけるタイプで依存性がほぼなく、ほかの薬と併用しやすい薬です(ただし食直後は避ける必要があります)。
状況に応じた「代替」や「慎重に使う薬」
デエビゴが使いにくい状況では、トラゾドンというお薬が「代替候補」として示されています。少量(25mg程度)から始め、鎮静作用を期待しますが、ふらつきや起立性低血圧には注意が必要です。
一方、ルネスタ(エスゾピクロン)は、若い方で、せん妄や転倒のリスクが低い場合に候補となるものの、「慎重に」使う薬として位置づけられています。入眠困難に有効なことがある一方で、せん妄・転倒・依存のリスクに配慮する必要があるとまとめられています。
薬に頼りすぎない工夫と、個別の調整が大切です
フローチャートの一番下には、「施設ルール、患者背景、併用薬、肝機能を確認して使い分ける」と書かれています。同じ薬でも、年齢や持病、飲んでいるお薬、肝機能などによって合う・合わないが変わります。また、痛みや不安、夜間の環境(音や光)など、「眠れない原因」そのものへの対応もとても重要です。
えんどうファミリークリニックでは、入院中・外来通院中を問わず、「眠れない」「夜が不安」といったご相談もお受けしています。睡眠薬だけに頼らず、生活リズムや昼間の活動量、ストレスの背景なども含めて、一人ひとりに合った方法を一緒に考えていければと思います。
※本記事は、病棟で使用される不眠時指示薬の選び方をまとめた医療者向けフローチャートをもとに、一般の方向けに内容を整理したものです。ここで挙げた薬は一例であり、実際の処方内容は年齢・持病・併用薬・入院中かどうかなどによって異なります。具体的な薬の使用については、必ず担当医とご相談ください。
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