えんどうファミリークリニック
こんにちは、えんどうファミリークリニックです。
今回は、モデルナ社がハンタウイルスに対するmRNAワクチンの開発開始を公表したというニュースを題材に、その背景と医学的な意味について整理してご紹介します。
ハンタウイルスと、なぜワクチン開発が進むのか
ハンタウイルスは、主にネズミなど齧歯類の尿や糞などを介して人にうつるRNAウイルスで、肺に強い炎症を起こす「ハンタウイルス肺症候群」や、腎臓にダメージを与える「腎症候性出血熱」の原因として知られています。報告によっては致死率が30~40%前後と高い一方で、感染経路が限定されており、インフルエンザや新型コロナのような「広がりやすいウイルス」ではありません。
一部のタイプ(アンデスウイルス型)では、人から人への感染が疑われる例も報告されており、南米発のクルーズ船での集団感染疑いなどをきっかけに、将来に備えたワクチン開発の必要性が注目されています。
mRNAワクチン技術を「希少な感染症」にも広げる動き
今回の発表で重要なのは、モデルナ社が新型コロナワクチンで使ったmRNA(メッセンジャーRNA)技術を、ハンタウイルスのような比較的まれな感染症にも応用しようとしている点です。新たな病原体に対し、設計変更で比較的スピーディーに候補ワクチンを作り、動物実験や量産体制の整備まで進めておくことは、「感染症安全保障」という考え方の一部とされています。
今回すぐに一般向けのワクチン接種が始まるわけではなく、あくまで研究開発の早い段階です。しかし、パンデミックが起きてから慌ててゼロから作るのではなく、平時から候補ワクチンを準備しておくという発想が、少しずつ現実のものになりつつあると言えます。
現在のリスクと、私たちが知っておきたいこと
専門家による評価では、現時点でハンタウイルスが新型コロナのような世界的流行を起こすリスクは「高くはない」とされています。その理由として、飛沫感染主体ではないこと、感染経路が限られていること、持続的な人から人への感染がごく限定的と考えられていることなどが挙げられます。
一方で、ネズミなど野生動物との接触が多い環境や、衛生状態の悪い閉鎖空間では、重症の肺炎や腎障害を起こしうる感染症であることに変わりはありません。日常生活の中では、食料保管や住環境の整備を通じて「ネズミを寄せつけない・近づかない」ことが、ハンタウイルスを含めた人獣共通感染症の予防につながります。
えんどうファミリークリニックでも、発熱や咳・息苦しさ、感染症に関するご不安について、ご相談をお受けしています。海外での流行やニュースを耳にして心配になったときは、一人で抱え込まず、遠慮なくおたずねください。
※本記事は、モデルナ社によるハンタウイルスmRNAワクチン開発に関する報道・インフォグラフィックをもとに、一般の方向けに内容を整理したものです。具体的な診断・治療・ワクチン接種の可否は、症状・渡航歴・基礎疾患などによって異なります。個別の医療的判断については、必ず担当医とご相談ください。
受付/午前は12:15まで、午後は18:15まで
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「5類」移行後も続く新型コロナによる死亡| 名称 | えんどうファミリークリニック |
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